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転職の年収交渉のやり方|40代が提示額を上げる順序と、言ってはいけないこと
年収交渉は「お願い」ではなく「根拠の提示」です。いつ、何を根拠に、誰を通して伝えるか。順序を守れば、40代でも提示額は動きます。
交渉の3原則
- タイミングは内定後、承諾前。選考中に金額の話を先に出すと、評価の前に条件で判断されます
- 根拠は「市場」と「実績」。希望や生活費は根拠になりません
- 伝えるのは第三者を通して。エージェント経由なら、企業との関係を損ねずに交渉できます
手順1:根拠を2種類そろえる
市場の根拠
- スカウト型サービスで届いた提示年収帯(複数あれば強い)
- 他社の選考で提示された金額(正直に、具体的に)
- エージェントが把握している同ポジションの相場
実績の根拠
- 経歴書の実績を、応募企業の課題に結びつけた説明
- 「この実績を御社で再現すると、○○の改善が見込める」まで言えると、金額の議論が成果の議論になります
手順2:希望額の伝え方
| 伝え方 | 評価 |
|---|---|
| 「希望は800万円です」 | 根拠がなく、断られやすい |
| 「現年収750万円、他社提示は800万円台。御社の職責を考えると800万円を希望します」 | 市場と職責の根拠がある |
| 「800万円でなければ辞退します」 | 交渉ではなく最後通告。関係を損ねる |
幅を持たせる場合は「780〜820万円」のように上下50万円程度に収め、下限は家計から決めた下限を下回らないようにします。
手順3:エージェント経由で進める
伴走型エージェントは、企業側が払う手数料で成り立っています。したがって企業の予算感を把握しており、無理のない範囲で最大の提示を引き出す動機があります。
依頼の仕方は簡潔で構いません。
「現年収と他社提示はこのとおりです。御社の提示が○○万円以上になる余地があるか、確認いただけますか」
スカウト型で企業と直接やりとりしている場合は、内定通知の返答期限内に、上の「伝え方」の型で書面(メール)で伝えてください。口頭より記録が残る方が双方に安全です。
言ってはいけないこと
- 現年収を高く伝える:源泉徴収票の提出で判明し、内定取り消しの理由になり得ます
- 存在しない他社提示を持ち出す:確認されれば信頼を失います
- 生活費を根拠にする:企業には関係のない情報です
- 入社後の昇給約束を口頭で求める:書面に残らない約束は当てにできません
年収以外で交渉できる項目
基本給が動かない場合でも、次は交渉の余地があります。
- 賞与の評価基準と初年度の扱い
- 役職・等級(次回の昇給幅に影響)
- 入社時期(現職の賞与支給後に設定する)
- リモート・勤務地
よくある質問
Q. 交渉すると内定を取り消されますか? 根拠を示した丁寧な交渉で取り消される例は稀です。取り消すような企業なら、入社後の処遇も推して知るべしです。
Q. 交渉の回数は? 1回です。2回目以降は印象を損ねます。1回で根拠を出し切ってください。
Q. 提示額が下限未満だったら? 役割や将来性で納得できなければ辞退します。下限は先に決めておくものです。
まとめ
- 内定後・承諾前に、市場と実績の根拠で、第三者を通して1回
- 希望額は根拠つきで、幅は上下50万円程度
- 現年収の水増し・架空の他社提示・生活費の根拠は禁止
- 基本給が動かなければ、賞与・等級・入社時期で交渉する
参考にした公表資料
- 厚生労働省「職業紹介事業の業務運営要領」 人材紹介の手数料構造(企業側負担)の根拠