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40代転職の現実を統計で読む|転職率・年収増減・辞めた理由の最新データ

「40代の転職は厳しい」も「40代でも年収は上がる」も、どちらも切り取り方次第です。判断に使えるのは一次統計だけ。最新の雇用動向調査から、40代に関わる数字を出典付きで並べます。

最終確認日 2026-09-01

使う統計はひとつ:雇用動向調査

この記事の数値は、すべて厚生労働省「令和7年雇用動向調査」(2026年8月31日公表、調査対象は2025年1年間)の結果の概況から引用しています。転職サービスの広告やアンケート調査ではなく、事業所への公的調査です。

数字1:40代で転職する人は年間どれくらいいるか

年齢階級別の転職入職率(常用労働者に占める転職入職者の割合、図4-1)はこうなっています。

年齢 男性 女性
25〜29歳 14.1% 17.1%
35〜39歳 7.8% 9.3%
40〜44歳 7.3% 10.5%
45〜49歳 6.0% 10.0%
50〜54歳 4.7% 7.9%

読み方:40代男性の転職入職率は6〜7%台。20代後半の半分程度ですが、ゼロに近い数字ではありません。おおまかに言えば、40代前半の男性の14人に1人が1年間に転職しています。「40代の転職は例外的」というイメージは、この数字とは合いません。

数字2:転職で年収は増えるのか、減るのか

前職と比べた賃金の変動(表6)は、40代では「増加」が「減少」を上回っています。

年齢 増加 うち1割以上増加 変わらない 減少 うち1割以上減少
40〜44歳 44.9% 29.9% 24.6% 27.4% 17.6%
45〜49歳 41.1% 30.0% 28.0% 30.1% 16.1%
50〜54歳 29.4% 18.4% 26.7% 42.0% 28.3%

読み方:40代で転職した人の4割強は賃金が増え、3割前後は減っています。「40代の転職=年収ダウン」は統計的には正しくありません。ただし50代に入ると増減が逆転します。動くなら40代のうちという助言は、この表が根拠になります。

注意点もあります。45〜49歳の「増加」は前年から5.3ポイント、50〜54歳は9.6ポイント低下しました。40代後半以降の環境は、前年より厳しくなっています。

数字3:40代は何を理由に辞めているか

転職入職者が前職を辞めた理由(表5、男性)のうち、40代で目立つものを挙げます。

読み方:40代前半の退職理由は「処遇への不満」より「活かせない・将来が不安」が上位です。転職先を選ぶ基準も、年収だけでなく「経験を使えるか」で見ないと、同じ理由でまた辞めることになります。

統計を自分の判断に変換する3ステップ

統計は分布であって、あなたの結果ではありません。「増加44.9%」に入れるかどうかは、次で確かめます。

  1. 自分の数字を取る — スカウト型サービスに経歴書を置き、届くスカウトの年収帯を見る。これが「あなたの場合の統計」です。方法は市場価値の記事
  2. 増加側の条件と照合する — 経験が買われる転職は年収が増え、ポテンシャル枠は減ります。条件の整理は年収が下がる理由の記事
  3. 時間を味方につける — 表の通り、40代と50代では条件が大きく変わります。判断を先送りするなら、市場の反応だけは先に見ておくのが安全です

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よくある質問

Q. この数字は正社員だけのものですか? 転職入職者全体(一般労働者+パートタイム労働者)の数字です。雇用期間の定めのない一般労働者どうしの移動に限ると「増加」が「減少」を15.5ポイント上回っており、全体より条件は良くなります(同調査・表7)。

Q. 管理職に限った統計はありますか? 雇用動向調査は役職別の賃金変動を公表していません。役職者の事情は管理職の転職が難しい理由で構造から整理しています。

Q. 最新の数字はどこで確認できますか? 厚労省の雇用動向調査ページ(sources参照)で毎年夏頃に前年分が公表されます。この記事は公表され次第、数値を更新します。

まとめ

参考にした公表資料

  1. 厚生労働省「令和7年雇用動向調査結果の概況」3 転職入職者の状況 転職入職率(図4-1)、賃金変動状況(表6)、前職を辞めた理由(表5)の出典
  2. 厚生労働省「雇用動向調査」調査ページ